読書はアウトプットで意味をなす!アバタロー「自己肯定感を上げるOUTPUT読書術」【書評】

アバタロー「自己肯定感を上げるOUTPUT読書術」クロスメディア・パブリッシング
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こんにちは。shigemooです。
読者の皆さんの中には、このように思われる方が多いのではないでしょうか。
本を読む時間がない・・・
本を読んでも内容が頭に入ってこない・・・
このように、読書の重要性が分かっているのに効果的な読書ができない、という方が多いと思います。
しかし、そんな状況を打破する方法があります。
アバタローさんの書かれた「自己肯定感を上げるOUTPUT読書術」を読み、読書の仕方を変えることです。読書の仕方が変われば、人生が変わります!
- 読書のメリット
- OUTPUT読書術の具体的な方法
- 本の選び方
目次
本の概要
読書のメリット
コスパ最強の自己投資
読書は、コスパ最強の自己投資です。
なぜなら、先人たちが多くの時間やお金をかけて辿り着いた知見に、数百円から数千円でアクセスできるからです。
それをそのままインストールできると考えれば、自己投資としてこれほど適したものはないと言えます。
通常、投資には「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」の原則があります。
これは、高いリスクを負った場合は高いリターンを期待できるが、低いリスクの場合はそれなりのリターンしか期待できないというものです。
しかし、読書では「ローリスク・ハイリターン」を実現することが可能です。
まず、ローリスクについては、いつでも読むのをやめることができ、内容が合わずに失う経済的・時間的リスクは微々たるものだからです。
次に、ハイリターンについては、本の読み方や選び方を工夫することで、いくらでも多くのことを本から学び取ることが出来るからです。
以上のことから、繰り返しになりますが、これほど自己投資に適した媒体はないと言えるでしょう。
悩み、ストレスを解消する万能薬
読書は、悩み、ストレスを解消する万能薬です。人間の心の傷を癒してくれます。
本には様々なものがあり、今抱えている問題に対して解決策を与えてくれる本やつらい気持ちに寄り添ってくれる本、今欲しい言葉を投げかけてくれる本など、たくさんあります。
自分が傷ついたときには、本の薬効成分に頼るのも一つの手です。
また、読書という営みは、答えを出そうとする「思考」であり、堂々巡りを続ける「悩み」とは根本的に異なります。
つまり、読書を続けていれば、脳内は思考に占拠され、悩みが追い出されてしまうというメリットもあります。
以上のことから、読書の薬効成分という観点も侮れない点です。
夢の方向を指し示す人生のコンパス
読書はまた、夢の方向を指し示す人生のコンパスにもなります。
実は、やりたいことが見つからない人ほど読書がおすすめです。
なぜでしょうか。
それは、人は相対的に物事を認識する動物だからです。
つまり、周りと比較することで自分のことを知るのです。
これが一体どのようにして読書に関係してくるのか。
読書では、著者たちの様々な価値観に触れることになります。
そして、それぞれの価値観に対して、私たちは価値判断をしていくわけです。
それゆえ、本を読むほど自分に合う価値観と合わない価値観がはっきりし、結局自分の立ち位置が相対的に分かるというわけです。
様々な価値観に何度もぶつかって、自分の居場所を作り上げていくということですね。
OUTPUT読書術の具体的な方法
続いて、OUTPUT読書術の具体的な方法について解説していきます。
表紙と帯と目次から「仮説」を導き出す
話のオチを先におさえて、自分なりの仮説を持っておくと理解が深めやすくなります。
表紙と帯と目次から、この本が何のために書かれたのか、5W1Hをもとに問うていくのです。
その結果、「この本は〇〇のために書かれたのではないか」と推測でき、仮説が立ちます。
こういった下準備をしておくだけで、著者の主張が追いやすくなり、その後の要約や発信といったプロセスも進みやすくなります。
付箋は3枚に限定する
付箋は便利な反面、様々な用途で使用できるがために氾濫しがちです。
ここでは、付箋に2つのルールを設けます。それは、以下の通りです。
- 付箋に明確な役割を与えること
- 付箋に枚数制限を与えること
付箋に明確な役割を与えること
OUTPUT読書術においては、次のように役割が分けられています。
ペン:著者にとって重要な箇所を明らかにする役割
付箋:読者にとって重要な箇所を明らかにする役割
これによって、ペンと付箋の役割が分けられることで、情報の整理がしやすくなります。
付箋に枚数制限を与えること
また、枚数制限を与えることも重要です。
枚数制限を与えることで、自分にとって本当に重要なポイントは何かを突き詰めて考える練習になります。
具体的には、各章ごとに1枚ずつ付箋を貼っていきます。
その後3枚に厳選することで、自分にとって本当に重要なポイントが見えてきます。
また、本当に厳選することで、著者の意見に流されずに自分の意志で決定するという「自己決定感」も育むことが出来ます。
これは本書のテーマである「自己肯定感」を育む上でも重要な観点です。
「思考」を深める壁打ちトーク
ここからは発信、すなわちアウトプットの段階になります。
本書でおすすめされているのは読書仲間との壁打ちトークで、要するに、お互いに読んだ本を教えあいながらコミュニケーションをとるというものです。
わかりやすく相手に発信する方法は、事前にA4用紙にまとめた(付箋をはった部分などを要約した)内容を思い浮かべ、「構造」を意識しながら話すことです。
重要なポイントは、相手から質問を投げかけてもらう「壁打ち」形式にすることです。
それにより、内容をただ暗記しているだけなのか、本当に理解しているのかが分かります。
本の選び方
選書は自分を知ることから
選書は3つのステップから成り立ちます。
- 読むべき本の方向性を決める
- 読むべき本のテーマを決める
- 読むべき本の予算を決める
それでは、順に解説していきます。
読むべき本の方向性を決める
最初に、自分の本心を紙に書きだします。
次に、それをいくつかの方向性にわけてグルーピングすることで、自分の求めている本の方向性が分かります。
悩みは人それぞれですが、例えば「自己肯定感」「お金」などとわけることができます。
読むべき本のテーマを決める
先程のグループの中から、特に優先順位が高いものを選びます。
それが、読むべき本のテーマです。
読むべき本の予算を決める
書籍投資の限度額を設定します。
以上の流れで、本屋へ向かいましょう。
リスク分散型購入
本の購入の目安は以下の通りです。
・自分が理解できるレベルの内容であること
・信頼性が高いと判断できる根拠があること
・経年的に価値が下がりにくい内容であること
しかし、本屋に行けば同じような本が何十冊もあり、途方に暮れるのがおちです。
そこで本書では、選書の方法についても触れられています。
投資するからには、目的を持ったうえで、さらに自分でリスクを分散する必要があります。
そのための方法として、購入を「パッケージ化」するという方法があります。
つまり、自分にとって最適な本の組み合わせをつくり、目的に合った良書と出会う確率を上げ、そうでない本と出会う確率を下げればいいわけです。
以下、順に解説していきます。
第一人者の代表作
信頼性が高く、経年的に価値が下がりにくい傾向があります。
分かりやすい本
どんなに素晴らしいことが書いてあっても、自分が理解できなければ意味がありません。
ベストセラー本
何かしらの気づきや学びが得られます。
古典的名作
新しいテーマを学ぶ上で重要なことは、その領域の原理原則を知ることです。
最新作
情報は常に更新されるため、自分の知りたいテーマに関する最新作も入れておくとよいでしょう。
自分の「直感」を鈍らせない技術
自分の人生の目的を果たすことだけを考えるのであれば、投資家的選書だけでもいいかもしれません。
しかし、それだけに偏りすぎては、「目的の外にある世界の広がり」に気づかず、その結果、幸福の秘訣である興味の幅が狭くなってしまう可能性があります。
そういった視野狭窄を防ぐためにも、投資家的選書と、知的好奇心にしたがった直感的選書とのバランスは考えておきたいものです。
直感的選書をするにあたっては、目次とプロローグの2点を入念にチェックすることで、直感の精度を高めることができます。
いわば、著者との「目線合わせ」です。
その上で、「この本が面白そうだ」と思った本は信頼に足る本でしょう。
OUTPUT読書術を実践してみて変わったこと
Before
これまでの私は、新刊書籍に飛びついては乱読し、結局何も覚えていないということがしばしばありました。
その後も似たような本を買ってしまうことも多々ありました。
これでは本末転倒ですね。
この問題の大きなポイントは、アウトプット前提で読んでいなかったことだとわかりました。
After
この本を読んで、アウトプットの重要性やその具体的な方法が分かりました。
特に、読んだ後だけでなく、読む前からアウトプットの準備をするという点は勉強になりました。
現に私は、このブログを通してアウトプットすることで、本の内容の理解定着度が劇的に向上したと実感しています。
今後もブログでのアウトプットを通じて、密度の高い読書をしていこうと思います。
皆さんも是非、思い思いの方法でアウトプットされてはいかがでしょうか。
まとめ
以下、まとめになります。
- 読書はコスパ最強の自己投資
- 読書は悩み、ストレスを解消する万能薬
- 読書は夢の方向を指し示す人生のコンパス
- 表紙と帯と目次から「仮説」を導き出す
- 付箋は3枚に限定する
- 「思考」を深める壁打ちトーク
- 選書は自分を知ることから
- リスク分散型購入
- 自分の「直感」を鈍らせない技術
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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