スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣_最優先事項」に学ぶ人生の選択【書評】

スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣_最優先事項」キングベアー出版

https://www.franklincovey.co.jp/books/info/saiyusen-2015/

こんにちは。shigemooです。

皆さんは、このように思うことはありませんか?

時間がなくて、本当にしたいことができない・・・

でも大丈夫です!

この本を読めば、本当にしたいことをするための方法がわかります!

この本から学べること

・人間としての四つのニーズ
・真北の原則
・人間の持つ四つの独特な能力
・原則を理解することで謙虚さが生まれる

この本から学べること

自分がどのようにして重要事項を優先しようとしているかは、自分が時計と羅針盤をどのように使っているかを考えてみればわかります。

「時計」とは、時間をどのように使い、管理するかを表す「約束・予約・スケジュール・目標・活動」のことです。

一方「羅針盤」とは、自分の人生をどう生きていくかといったことを表す「ビジョン・価値観・原則・ミッション・良心・方向性」のことです

時計と羅針盤の間にギャップがあること、すなわち、自分がやっていることが、自分の重要事項に役立っていないことを強く感じたとき、葛藤が生じます。

それでは、この葛藤はどのように解決されるのでしょうか。

以下では、このための三つの重要な考え方を探っていきます。

人間としての四つのニーズ

人間として生きていくうえで、基本的なニーズが四つあります。

人間はそれらの基本的なニーズが満たされないと空しさや不満を感じます。

それでは、基本的なニーズとはなんでしょうか。

ニーズの本質は、「生きること、愛すること、学ぶこと、貢献すること」です。

換言すれば、肉体的ニーズ、社会・情緒的ニーズ、知的ニーズ、精神的ニーズということです。

四つのニーズはそれぞれとても重要で、一つでも満たされないと生活の質が低下してしまいます。

また、四つのニーズは互いに関連しており、高い相乗効果を生み出します。

つまり、まとめて満たすことで、相乗効果が爆発し、「心の内なる炎」に転化され、「ビジョン」「情熱」「冒険的人生の精神」が生まれるのです。

「心の内なる炎」は「貢献しよう」という精神的なニーズがなければ発生しません。それは、ほかのニーズを貢献するための要素に変えてしまうもので、食べ物やお金、健康といったものを、他人に貢献するための資源に変えるのです。

つまり、効果的な生活を送るためには、四つの基本的なニーズを満たすことが最優先されるべきなのです

これを満たして初めて、質の高い生活を送ることができるのです。

真北の原則

ニーズそのものと同じくらい重要なことは、ニーズをどのように満たすかです。

生活の質を高める能力とは、基本的なニーズをどれだけ実現させられるかという能力のことです。

著者は、「原則」に従うことでニーズを満たすことができるといいます。

それでは、原則とは何でしょうか。

本書では、自然界における「真北」を原則になぞらえています。

つまり、投票や意見によって左右されるものではなく、あらゆるものを支配する重要な概念であるということです。

具体的に原則について考えるにあたって、著者は「農場の法則」を考えればよいと言います。

つまり、自然界、すなわち大自然のシステムにおいて一夜漬けは不可能であり、地道な努力が必要不可欠であるということです。

シドニー・ブレマー博士は、著書「アポロの精神」のなかで次のように述べています。

自然は公平であり、私たち人間にその均衡を崩すことはできない。なぜなら、「原因と結果」とは、動かしようのない「自然の法則」そのものであることを誰もが皆知っているからだ。しかし、国家にも個人にも均衡があることには気づいていない。なぜなら、「自然の法則」と同じ法則が、社会にも人間にも働いていることをまだ知らないからだ。自分が蒔いた種は、自分で刈り取らなければならないのである。

p.93

つまり、「原因と結果の法則」こそが「原則」であるというわけですね。

人間の持つ四つの独特な能力

人間は動物とは違った独特の能力を備えています。

その能力は、起こったことと、それにどう反応するかという「刺激と反応」の間で発揮されます。

刺激と反応の間に存在する自覚・良心・自由意志・想像力という四つの独特な能力が、人間としての自主性を作り出すのです。

また、これらの能力が羅針盤を形成するのです。

  • 自覚:自分の考え方を客観的に検証する能力
  • 良心:原則に反することをしたときに警鐘を鳴らす能力
  • 自由意志:気分や感情に流されることなく反応を自由に選択できる能力
  • 想像力:相乗効果が得られるように諸問題を解決する能力

四つの独特な能力をそれぞれ開発し、その相乗効果を図ることは、自己リーダーシップの核となる仕事です。

自己リーダーシップが確立されれば、自分のパラダイムを調べることができ、先入観を調べることができます。

そして、良心を使って新しい道を決めることもできるし、変化をもたらすために自由意志を使い、想像力によって現状を打開する新しい道を見つけることもできるようになるのです。

原則を理解することで謙虚さが生まれる

原則が存在するというパラダイムからは、謙虚さが生まれてきます。

すなわち、私たちの人生をコントロールするのは原則であるという自覚です。

何かに失敗したり、「原則」が試されるような状況にぶつかったりするとき、「これからどんなことが学べるのか」と問うようになり、「原則」から学ぼうとして「原則」に目を向けるようになるのです。

そして、人間は成長していくのです。

変わったこと

Before

これまで私は、原則を無視した時間管理をしてきたと思います。

そのため、していることに虚無感を感じることもしばしばあったのではと感じます。

After

原則を中心とした生活にシフトすることで、毎日に充実感があるように感じます。

まずは自分の基本的な四つのニーズを満たすことから始め、ゆくゆくは周りへしっかりと貢献していきたいです。

まとめです。

まとめ

・人間としての四つのニーズ
・真北の原則
・人間の持つ四つの独特な能力
・原則を理解することで謙虚さが生まれる

最後までお読みいただきありがとうございました!